ポケモンカードをもっと多くのこどもと楽しむために
2013年7月23日 ポケモンカード コメント (26)「ポケモンカードは楽しい」
去年のクリスマスに嫡男殿に届いたはじめてセットからはじまった我が家のポケモンカード生活。
半年が経過して、思うことはこれにつきます。
ポケモンという非常にキャッチーな題材でありながら、ゲームとして大人も楽しめる奥深さを持っています。
そのおかげでこどもと一緒に始めた両親、とくにお父さんがこども以上にはまってしまうという状況も生まれています。
加えて、今の環境ではある程度まで理解できていれば強い人にも逆転して勝つ可能性が残るように作られています。
これはポケモンカードに「運」の要素が強くちりばめられていることによります。
ネガティブに捉えるとどんなに論理的にミスなくプレイしていても負けてしまう場合があるということでもあります。
こういってしまうとそんな運に左右されるのはつまらないじゃないか、という意見が出てきそうですが、運で勝敗が左右されるゲームというのは珍しいものではなく、むしろ運の要素があるからこそゲームの面白さがでてくるというところがあります。
こどもにとって、今のポケモンカードは強大な敵(大人に代表される強いプレイヤー)に逆転で勝利するという少年マンガのような爽快感を味わうことができる、ということをみれさんの記事から教わりました。これはこどもにとってたまらない仕掛けのはずです。
わたしはポケモンカードのやり込みできる部分と運が介在する部分のバランスはとても良いと思っています。とくにこどもたちに積極的にすすめたいと感じるのもそのバランスにあります。
将棋やオセロのように運の要素を極力排除し、技術や知識、判断力がものをいういわゆる「思考するゲーム」はもちろんとても面白いのですが、参加するのにハードルが高くなることも事実です。初心者がすぐに楽しめるようになるには教える方の技術も要求されます。
逆にこどもたちが最初に触れるゲームの多くは運要素が強いゲームです。双六や人生ゲーム、UNOなどは運の要素が強いゲームの代表です。それらのゲームからもうすこし技術や知識によって勝利に近づくことのできるゲームへ足を踏み入れるのにポケモンカードは最適なのでは、と思います。
わたしは運が介在するゲームが思考するゲームより下にあるとは思いませんが、より複雑になり、思考することで楽しさがさらに増えるボードゲームが世の中にはたくさんあります。それらを楽しまないのはもったいないと思うのです。
思考するゲームは知識を得る勉強と同じくらいこどもにとって役に立つとわたしは思っています。その入り口としてポケモンカードゲームはとてもよいゲームなのではないでしょうか。
ちょっとゴタクを並べてしまいましたが、より多くのこどもにポケモンカードをプレイしてもらいたい、と思っているという話です。
先日、松戸のジムチャレンジで数人の小学生たちとお話しする機会がありました。彼らは2人組とひとりできた少年です。2人組のうちの一方はしっかり構築されたデッキで、使い方も堂に入っていました。わたしのガブチルを見て
「ガブリアスデッキ2つ買ったんですか?」
と聞いてきた所を見ても初心者ではなく、だれかと一緒にやっているのかもしれません。もう片方の少年は明らかに最近始めたようで、デッキにEXバトルブーストのカードが多く入っていました。経験者の少年にいろいろ話しかけながらプレイすることも多く、たぶん経験は浅く対戦は初めてだった可能性もあります。
この2人組は経験者が誘っていっしょにプレイするというようなよい流れができているようにも見えましたので、すこし情報を与えてあげれば、さらにポケモンカードを楽しんでくれそうです。
ひとりできた少年の方はどうでしょうか。
友達とはよく対戦するもののジムチャレンジへの参加は初めてだと聞きました。カードはDP以前のものも多く、かなり自由な構築になっていました。ルールも怪しい所が散見され、あまり経験者との接点がなくて自分たちでいろいろやっているのかな?という推測をしました。
ひとりでジムチャレンジに初参加するというのは小学生にとってかなりの冒険だと思います。その壁を越えてきた彼はすごいです。きっとポケモンカードを購入したこどもの多くがここを越えてこないのでしょう。
このあたりの状況にいるこどもたちをなんとか対戦を積極的に楽しめる段階に連れて行けないか?それができればもっとポケモンカードの裾野が広がっていくのではないかと考えました。
家で対戦するところまで進んでいるなら、ぜひ外で楽しみましょう。それが公式が推進するジムチャレンジであり、初めて教室だと思います。それなりの効果があると思いますが、ジムチャレンジは公式戦ですのでレベルがいきなり上がってしまうことも多く、一大決心をしたこどもが挫折してしまうことも容易に想像できます。
ではどうするのか。
ひとつにはジムチャレンジに来たこどもに積極的に声をかけ、フリー対戦などをしながら構築の相談に乗ったり、ギミックなどを披露して楽しさに気づいてもらう、ということが考えられます。
これはわたしたち親子がななはちやさんにはじめて参加したときにななはちさんをはじめとする皆さんにしていただいたことだと思います。わたしたちは幸運なことに偶然居合わせた世界チャンピオンになったこともあるKomaさんにデッキを見てもうことまでできました。それらの経験から二人でまた参加しようという気持ちになりました。
話しかけたり、フリーしたりというのはとても有効で、経験者ならだれでもすこしの気持ちがあればできることなのでぜひとも実行して行きたいと思います。
あともうひとつ。ジムチャレンジではできない、もうすこし砕けた環境での大会、というものも作り出せないでしょうか。ジムチャレンジからバトルカーバル、そして世界へとつながる道とはずいぶん遠い話ですが、急に公式戦となるとハードルが高いと思ってしまう人も多いのではないかと考えます。
裾野を広げるというほどの高い志以上に、もうすこし気楽に楽しめる会があったらポケモンカードの楽しさを体験してもらえるのではと思います。そしてそこでの経験でジムチャレンジ挑戦への橋をかけることができたら良いのになぁと。
なにかできないか、考えて行きたいですね。
去年のクリスマスに嫡男殿に届いたはじめてセットからはじまった我が家のポケモンカード生活。
半年が経過して、思うことはこれにつきます。
ポケモンという非常にキャッチーな題材でありながら、ゲームとして大人も楽しめる奥深さを持っています。
そのおかげでこどもと一緒に始めた両親、とくにお父さんがこども以上にはまってしまうという状況も生まれています。
加えて、今の環境ではある程度まで理解できていれば強い人にも逆転して勝つ可能性が残るように作られています。
これはポケモンカードに「運」の要素が強くちりばめられていることによります。
ネガティブに捉えるとどんなに論理的にミスなくプレイしていても負けてしまう場合があるということでもあります。
こういってしまうとそんな運に左右されるのはつまらないじゃないか、という意見が出てきそうですが、運で勝敗が左右されるゲームというのは珍しいものではなく、むしろ運の要素があるからこそゲームの面白さがでてくるというところがあります。
こどもにとって、今のポケモンカードは強大な敵(大人に代表される強いプレイヤー)に逆転で勝利するという少年マンガのような爽快感を味わうことができる、ということをみれさんの記事から教わりました。これはこどもにとってたまらない仕掛けのはずです。
わたしはポケモンカードのやり込みできる部分と運が介在する部分のバランスはとても良いと思っています。とくにこどもたちに積極的にすすめたいと感じるのもそのバランスにあります。
将棋やオセロのように運の要素を極力排除し、技術や知識、判断力がものをいういわゆる「思考するゲーム」はもちろんとても面白いのですが、参加するのにハードルが高くなることも事実です。初心者がすぐに楽しめるようになるには教える方の技術も要求されます。
逆にこどもたちが最初に触れるゲームの多くは運要素が強いゲームです。双六や人生ゲーム、UNOなどは運の要素が強いゲームの代表です。それらのゲームからもうすこし技術や知識によって勝利に近づくことのできるゲームへ足を踏み入れるのにポケモンカードは最適なのでは、と思います。
わたしは運が介在するゲームが思考するゲームより下にあるとは思いませんが、より複雑になり、思考することで楽しさがさらに増えるボードゲームが世の中にはたくさんあります。それらを楽しまないのはもったいないと思うのです。
思考するゲームは知識を得る勉強と同じくらいこどもにとって役に立つとわたしは思っています。その入り口としてポケモンカードゲームはとてもよいゲームなのではないでしょうか。
ちょっとゴタクを並べてしまいましたが、より多くのこどもにポケモンカードをプレイしてもらいたい、と思っているという話です。
先日、松戸のジムチャレンジで数人の小学生たちとお話しする機会がありました。彼らは2人組とひとりできた少年です。2人組のうちの一方はしっかり構築されたデッキで、使い方も堂に入っていました。わたしのガブチルを見て
「ガブリアスデッキ2つ買ったんですか?」
と聞いてきた所を見ても初心者ではなく、だれかと一緒にやっているのかもしれません。もう片方の少年は明らかに最近始めたようで、デッキにEXバトルブーストのカードが多く入っていました。経験者の少年にいろいろ話しかけながらプレイすることも多く、たぶん経験は浅く対戦は初めてだった可能性もあります。
この2人組は経験者が誘っていっしょにプレイするというようなよい流れができているようにも見えましたので、すこし情報を与えてあげれば、さらにポケモンカードを楽しんでくれそうです。
ひとりできた少年の方はどうでしょうか。
友達とはよく対戦するもののジムチャレンジへの参加は初めてだと聞きました。カードはDP以前のものも多く、かなり自由な構築になっていました。ルールも怪しい所が散見され、あまり経験者との接点がなくて自分たちでいろいろやっているのかな?という推測をしました。
ひとりでジムチャレンジに初参加するというのは小学生にとってかなりの冒険だと思います。その壁を越えてきた彼はすごいです。きっとポケモンカードを購入したこどもの多くがここを越えてこないのでしょう。
このあたりの状況にいるこどもたちをなんとか対戦を積極的に楽しめる段階に連れて行けないか?それができればもっとポケモンカードの裾野が広がっていくのではないかと考えました。
家で対戦するところまで進んでいるなら、ぜひ外で楽しみましょう。それが公式が推進するジムチャレンジであり、初めて教室だと思います。それなりの効果があると思いますが、ジムチャレンジは公式戦ですのでレベルがいきなり上がってしまうことも多く、一大決心をしたこどもが挫折してしまうことも容易に想像できます。
ではどうするのか。
ひとつにはジムチャレンジに来たこどもに積極的に声をかけ、フリー対戦などをしながら構築の相談に乗ったり、ギミックなどを披露して楽しさに気づいてもらう、ということが考えられます。
これはわたしたち親子がななはちやさんにはじめて参加したときにななはちさんをはじめとする皆さんにしていただいたことだと思います。わたしたちは幸運なことに偶然居合わせた世界チャンピオンになったこともあるKomaさんにデッキを見てもうことまでできました。それらの経験から二人でまた参加しようという気持ちになりました。
話しかけたり、フリーしたりというのはとても有効で、経験者ならだれでもすこしの気持ちがあればできることなのでぜひとも実行して行きたいと思います。
あともうひとつ。ジムチャレンジではできない、もうすこし砕けた環境での大会、というものも作り出せないでしょうか。ジムチャレンジからバトルカーバル、そして世界へとつながる道とはずいぶん遠い話ですが、急に公式戦となるとハードルが高いと思ってしまう人も多いのではないかと考えます。
裾野を広げるというほどの高い志以上に、もうすこし気楽に楽しめる会があったらポケモンカードの楽しさを体験してもらえるのではと思います。そしてそこでの経験でジムチャレンジ挑戦への橋をかけることができたら良いのになぁと。
なにかできないか、考えて行きたいですね。