最後の週末。

土曜日は息子のzGoと朝から伺う約束をして迎えました。
前日にお酒も入ってなかなか起きないオヤジに気を揉みながら、zGoはなにやら忙しそうにデッキを組んでいました。

お店に向かいながらなにを作っていたのかと聞いてみると

「エンペタンク、組み直したんだ」

え、いま?

「やっぱりあれで出たいんだよ」

エンペルトはzGoがはじめて、そしてただ一度ななはちやさんで優勝した時のデッキです。
遠征組もたくさん、オープン24人の大にぎわいの中、自分で考えて、自分で組んだデッキで優勝。彼にとっては特別なことだったのでしょう。

わたしも今週はずっとガブリアス使っているんですから、やっぱり親子ということなんですかね。

お店に向かう前にUltraProのバインダーを買い、2人でお店へ。

「おはようございます!」

「はい、いらっしゃい」

いつものようにななはちさんに迎えていただき、いつものようにショーケースの前に立ちます。

「ガラガラだね」

そうさ、もう閉店するからね。みんないっぱい買ってるんだよ
きっと閉店の事実がzGoにも実感されるのでしょう。少し元気がなくなりました。

朝組んだエンペルト、回すんじゃないの?

「そうだった!」

わたしのヌケニン指名で2人で練習していると、いつもの顔ぶれや珍しい人たちまで続々と集まります。

エンペルトのスリーブが足りない!と言い出して使えず、急遽エルレイドで出撃したzGoは1-3、チルット単騎を連発したわたしは0-4で散々でしたが、二人とも対戦を堪能します。

ベンジャミンさんの息子さんに手伝ってもらいながら慌ててスリーブを入れ替えますが、また一枚足りないと騒ぎ出す。
(帰宅後確かめたら何の事は無い、カードが61枚あったのです。そりゃ足りないわ。)

公園でから揚げ弁当をほうばるいつものご飯。オヤジはスリーブ数えたりしていたら時間がなくなりzGoだけ14:00の回に参加させてもらいます。デッキはラグラージ。なにも変わってないので速度的に厳しそうですが。

結果はいつものように勝ちきれない感じで圏外。それでも目が合うといつものようにサムズアップして来たり、お店の外でkomaさんとお話ししたりしてまったりしてるわたしに、対戦終わるたびに報告に来てとても楽しそうでした。

参加賞はいつものように普通のパック。対戦終了後の豪華抽選会ではギラティナのストレージボックスを当てて大喜び。

17:00となり最後のZ/X大会のために参加者が集まってきます。いつものZ/X勢のみなさんはポケカプレイヤーたちのために静かに店外で待っていてくれたのです。彼らにとっても特別なお店の最後の大会なのに。気遣いにぐっときます。

さぁ、帰ろうか。

すこし考えた後、いつものようにななはちさんのところにむかいます。

「いままでどうもありがとうございました」

いつもと違う挨拶。

すこし背中が泣きそうに見えましたけど、こらえて手を振ることもできました。
オヤジが考えていたよりも彼は現状を理解していました。それでも泣かずに挨拶できたことをほめてやりたいと思います。

そのあとマジックのパックがほしいといつものようにおねだりしてきたのは別として。

-------------------------------------------------------------

最後の週末はこのまま終わりません。
帰宅して、食事して、バインダーに貼るシールをねつ造して、あわただしく会社に向かいます。
明日、日曜日は夜勤明けそのまま最終日に突入です。

-------------------------------------------------------------

日曜日。

仕事しながら構成しなおした写真をヨドバシのセルフ現像機でプリントして、花屋さんに花束お願いしてななはちやさんに向かおうとするとしゅんパパさんとすれ違います。しゅんしゅん君のエスコートを仰せつかって二人で一緒にお店に向かいます。日曜日、久しぶりに雨の止んだ秋葉原はすごい人出ですこし遠回りながら昌平橋側から歩くことに。しゅんしゅんくんとおしゃべりしながらの道程は新鮮でした。

到着するといつものメンバー、そのなかに難しい顔してバンビチュウさんと対戦するはっしーも。気持ちの良いお天気になった日曜日。ぞくぞくと人が集まって11:00なのに30人を超える参加希望者。
不本意ながら抽選となって何人かのひとが参加できないことになります。そのなかに昨日も参加できなかった知り合いがいたので交代させてもらって、抽選漏れのトオルさんやクラさんとお店の外でひとしきり談笑。

ちょうどJuryさんがやってこられたり、あかいるかさんが立ち寄られたり。公園に移動してクラさんと青空ポケカを楽しんだり。
みなさんからななはちやさんのおかげで楽しかった、ポケカをますます好きになれた、なんて話をうかがい、勝手にじぶんもうれしくなったり。ななはちやさん閉店後、あなたはどうするのかと聞かれて回答に困ってしまったり。

14:00の回が終わって親子連れが帰られた後、駆け付けたCHANGさん含めて20人で本当に最後のななはちやジムバトルが開催です。

▼第1戦
ゲノばかりがならんで出遅れ気味のビリゲノをかわす。6-3勝ち。


▼第2戦
mepo先生との対戦。ここでお会いしてからいろいろ鍛えてもらった先輩の一人です。ここは集中して戦いたいところ。手札悪くなく展開しますがサポートが引けない事象が発生。ラボでルチャブルでライボルトを狙える体制はできているもののそこは歴戦の勇者不用意には出てきません。フラダリさえあれば!という場面もありましたのでやはりみちびきがないといけないのかもしれません。5-6負けでしたが楽しかった!
○×

▼第3戦
ラボで動きが止まってレックがメガレックになれないうちに一生懸命殴って勝利。6-1勝利。
○×○

▼第4戦
はじめまして、でしょうか。後攻でだしたサイレントラボで相手の動きが止まる。こちらの展開もチルタリスが山にいないなど理想的とは言えないながらうまく倒していって6-3勝利。
○×○○

ガブリアスでサイド差入賞は無理でした。
最後の戦いに参加でき、そして心の底から楽しむことができました。

ななはちさんから最後の大放出抽選会。和気あいあいと楽しい雰囲気で湿っぽくなることなく最後の時間に。
ななはちさんのお話をうけてこちらから花束とみなさんの寄せ書きバインダーをお渡しします。本当は女性からが絵になるんですが、あえてわたしから。

外に出るとZ/X勢のみなさんがタイミングを計ったかのように帰ってきていました。本当はずっとそこにとどまりたかったのですが、余計なことを言い出しそうでしたので早々に有志と一杯飲みに向かうことにしました。

振り返ると泣いちゃいそうでしたので、角を曲がるまでは振り向かずに。

やっぱりわたしはこの場所が大好きでした。
息子とあそぶためのツールに過ぎなかったカードゲームがこんなにわたしにとって大事なものになったのはそれ自体の魅力もありますが、ななはちやさんで生まれた出会いが大きかったのです。

はじめて会った日の別れ際に息子と友達だねと言ってくれたトリコロさん。ポケモンカードで友達ができたと本当にうれしそうでした。一緒に2進化ポケモンにこだわって一緒に負け続けたあかいるかさん。こどもたちとあわせて一緒に遊ぶようになりました。ばかやったり大会を開いたりかけがえのない仲間です。

夜にいけば必ずポケモンカードができる、誰かに会える、そんな夢のような場所でした。何度も対戦してそのたびに負け続けたたかたかさん。ジョナチャレは二人で何戦も練習をやりあったことから始まりましたね。
おやじの会に誘っていただき、そして次回は幹事をやれと指名してくださったジムリーダー。そして先輩オヤジプレイヤーのみなさん。

質問すれば期待の10倍くらいの情報をくれたとーしんさん、HKさん。そしてたくさんの年齢差のある友人たち。

週末、ジュニアとの戦いをたのしみにするななはちや変なおじさんコンビを一緒にやってくれていたシバさん。なまえを覚えてくれて、今日こそ勝つぞ!と純粋なココロで対戦してくれたジュニアプレイヤーたち。そしてそのご家族のみなさん。

こんな中年になってからこんなにもたくさんの友達ができるとは思いませんでした。

第2の我が家がなくなって嘆くわたしにバンビチュウさんがこんなことを言ってくれました。

「ななはちやさんがくれたこのつながりを、ずっと続けることができれば、僕らのななはちやさんはなくならないよ」

そうか、そうですね。

そしてCHANGさんの言葉。

「ななはちさんはいなくならないよ」

そうですね、そうなんですよね。

ななはちさん、そしてななはちやを形作っていたみなさん。
ほんとうにありがとうございました。

そしてこれからもよろしくお願いいたします。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索